医道の日本8月号を読んでいるとこんな海外の記事が紹介されていました『米国ドライニードリング論争』(米国boston globe)。
ドライニードリングとは西洋医学の鍼治療(トリガーポイント刺激)のことで、注射針などのウェットニードルと区別してドライニードリングと呼んでいます。
ドライニードリングは数年前から欧米、中東で爆発的に広まっています。
さてアメリカの多くの州ではドライニードリングを理学療法士がやっているようで、それによって鍼灸師の仕事が奪われているみたいです。
理学療法士によるドライニードリングが広まった背景には、保険で治療を受けられるという経済的なメリットがあるからです。
それに比べて鍼灸師の鍼治療の多くは保険が利かない… これは米国鍼灸師ピンチですね。
患者からすると筋の痛みや悩みが解消されて、保険が適応されれば理学療法士でも別に構いません。
西洋医学の裏付けと安心、安全があれば尚更です。
まさか西洋医学が鍼治療を取り込んでしまうとは、驚きです。
このままドライニードリングがアメリカ全土に広がれば、東洋医学の鍼治療はどうなってしまうのでしょう?
そして、この波はアジア圏にも到来するのでしょうか?