「あ～ 写真撮っとけばよかった… 」
いつも後で後悔するんですが、毎回忘れてしまいます。
早く治療したい、早くなんとかしたい、そんな気持ちが先行して、
写真撮るのを忘れ物療機器の電源を入れてしまいます。
医療機器、物療機器を販売しているのでデモ機や修理代替え機を使って色々試してみます。
今回はガングリオン。
足関節に１センチくらいのしこりがあるのに気付いたのが２年くらい前。
でも生活に支障があるわけでもなく、運動時に痛みが出るわけでもなく、
足首を触ればガングリオンがそこにあるだけ。
そんなことでほっといた訳ですが、数か月前から走っている時に違和感が出るようになってきました。
触ると少し痛みもあり、固くなってきているようです。
かばって走るので周りの筋肉も痛みが出てきました。
そろそろなんかしたほうがよさそうです。
電気、超音波、衝撃波、ラジオ波、温熱療法、レーザー、なんでもありますが、
電気は効かないでしょう、聞いたことがないです。
衝撃波はいいと思いますが、確実に痛いでしょう。
ラジオ波もいいと思いますが、片手間にはできません。
右手で仕事しながら、左手一本で治療できれば！みたいなふざけた作戦です。
温熱、ホットパックは時間がかかりそう。
超音波かレーザーなら左手一本でやれて効果も出そう。
半導体レーザーを充電してなかったので、今回は超音波でやることに。
伊藤超短波のUS-750、一世代前の２周波超音波の名機です。
左手にSプローブを持って、３MHz ５０％ １．５０w/㎠に設定してジェルを付け、
ガングリオンに超音波を照射。
やってる感、刺激はほとんどありません。
５分以上やっているとほんのり温かい程度。
右手でPCをいじりながら、左手で治療。
適当過ぎて申し訳ないですが、ガングリオンに超音波がしっかり当たっていれば、
ちゃんと効果が出るはず。
いろんな角度から、少しずつポイントをづらしながら、ガングリオンに超音波を照射。
なんだかんだで２０分くらいやりました。
で、触ってみると、ちょっと柔らかくなったかな… 程度。
ガングリオンが柔らかくなったのか、まわりの組織が柔らかくなったのか？
とりあえず一回目はこれくらいにしといて、明日は半導体レーザーをやろう。
徒歩で帰宅中、これまでと同じ違和感は変わりませんでした。
風呂で触っても、多少柔らかくなったかな… 程度。
そこれから半導体レーザーもやらず、数日忘れてました。
で、運動時にふと思い出して、そういえばガングリオンは？と足関節を触ってみると
ない…
ない？
このへんだったけど、ない？！
え！まじで！？
ないわ！
消えてなくなってるわ！
超音波やレーザーでガングリオンが消えてなくなると先生から聞いていましたが、
自分自身で体感したのは初めてです。
あんだけ固く、デカく育ってたガングリオンが、どこ探してもありません。
完全に消失しました。
１秒間に３００万回という超音波振動刺激でガングリオンが分解され、
体に吸収され消失しました。
多分、超音波を照射した次の日かその次の日くらいには消失していたと思います。
さすが超音波。期待を裏切らない治療効果です。
超音波と半導体レーザーはよく似ていると思います。
どちらも刺激が少なく、他の物理療法と比べると正直物足りないと感じます。
効いてんのかこれ？というかんじです。
５分、１０分やり終わって、変化をみても、変化はあるけど… 微妙なこともしばしば。
しかし、次の日に明確な効果を感じることができます。
明らかに違ってます。
痛みは取れている、関節の違和感は無くなっている、筋は楽になっている。
これは個人的な感想だけではなく、患者さんからよく聞くことです。
「即効性」とよく製品PRで謳ってますし、ぼくも謳います。
それらは強い刺激で感覚を麻痺させていることがあります。
確かに「即効性」があり、痛みが戻ってきたとしても１０あった痛みが６とか５になっています。
これはすごいんですが、そもそも強い刺激が怖い、痛い、苦手な患者さんは多くいます。
ただ痛いだけだったという感想で終わってしまう患者さんもいるでしょう。
そしてその患者さんはその「即効性」が大嫌いになってしまいます。
超音波やレーザーは動物でも使われる程度の優しいエネルギーです。
物足りないと感じる患者さんもいますが、次の日には劇的な症状の改善が現れます。
エビデンスも多く、物理療法の中ではかなり安定したエネルギーです。
そして何より安全です。
今となってはインパクトも控え目、
刺激感もほとんどなく地味、
自費… は期待できそうにない、
でも、万能で安全で、なにより確かな効果があるのは超音波治療器。
超音波治療器、ぜひ使ってみてください。
